NEWS RELEASE

【Face FC導入事例】 光塩女子学院初等科様 インタビュー

2021.08.27
学習現場が創るICT活用方法 ~withコロナ時代に、Face FCの前に座り続けて感じたこと~

学習現場が創るICT活用方法 ~withコロナ時代に、Face FCの前に座り続けて感じたこと~
光塩女子学院初等科 教諭 茂木俊浩 様

2020年以降、感染症拡大によって子どもたちの置かれる環境は変化した。データスコープの温度検知・顔認証機器Face FCをご導入いただいてから約1年。
光塩女子学院初等科教諭の茂木俊浩先生に、同校の感染症拡大防止対策について、どのような工夫で保護者と児童の学習への熱意にこたえたのか、お話を伺った。


導入のきっかけ

茂木教諭(以下、「茂木」):光塩女子学院初等科(以下、「初等科」)では、家庭でできる健康対策と同時に、学校でできる消毒などの取り組みを開始し、2020年6月から分散登校が始まりました。学習面ではすでに個人持ちiPad導入がスタート。ご家庭の有志の方からガンタイプの非接触型検温器を寄贈いただき、登校する児童へのおでこ検温を開始しました。

使用を開始したガンタイプの検温器だけでは、学校生活全体を網羅しきれなかったという。

茂木:ガンタイプの検温器は体調の悪い個々の児童の検温を職員室や保健室で行うのには使いやすいが、児童に自分自身で測らせることはできず、結局多くの児童を複数の教員が一人ひとり個別に測る手間の問題があると感じていました。その点、Face FCは電源のあるところに据置で多くの人を短時間で測りやすく、児童に自分自身で測らせることができると知りました。そのタイミングで、株式会社E&R様よりFace FCのご紹介をいただき、「導入してみよう」との判断に至りました。ガンタイプのものは場所を選ばずどこでも使えるので、現在でも適材適所で使い分けています。

実際に導入した感想

茂木:初等科では、Face FCの温度測定精度への信頼から、1年以上の継続使用に繋がっています。冬など正確な温度測定が難しい時期の精度をキープする際も、Face FCのファームウェアは要求にきちんとこたえてくれる製品でした。

データスコープ営業部 今野(以下、「今野」):有難うございます。弊社はお客様からの要望をふまえて、ユーザビリティを向上するアップデートを定期的に行っています。直近では、Face FCのカメラからのQRコード認識、RS485への対応などのアップデートをご用意しております。

現在の運用方法

茂木:初等科では、ご家庭から大切なお嬢様をおあずかりし、しっかりと学習に臨んでいただけるよう、ご家庭と協力して安心・安全な学校環境を築くことが大切であると考えております。そこでご家庭での体調管理と同時に、児童の登校時にFace FCを用いた温度測定を実施。児童自身が自分の体調や安全に意識を向けることができるような仕組みづくりに取り組んでおります。

自分自身の体調に意識を向けるということを小学校から考えるということには、どのような意味があるのだろうか。

茂木:これは、光塩女子学院の教育理念でもある「あなたは、世の光、地の塩である」という理念にもつながります。初等科では自分自身がいかに大切な存在であるかに気づき、自分自身を受け入れ、愛し、主体性のある自己を育てることができるように導きます。また、自分自身の健康管理をとおして、他者への配慮や思いやりといった意識へも拡張できると思います。

Face FC導入のメリット~主体的なコミュニケーションを促すツールとして

今野:現在初等科では、どのようにFace FCをご使用しておられますか?

茂木:現在は、初等科の全校児童の顔写真をFace FCに登録しています。登校時間には教員が交代でFace FCの横に座って、「おはようございます」と声をかけながらひとりひとりに温度測定と顔認証をしてもらっています。導入して一番に気づいたことは、児童からのあいさつが増えたことです。こうした主体的なコミュニケーションを自然に養うツールとしても、Face FCは役立ちました。

初等科の児童は、ごく当たり前のようにFace FCを日常的な検温と楽しい道具として受け入れています。例えば、次の子が温度測定と顔認証をするときに、自分の顔を見せたくないので測り終わった自分の顔を隠して次の子に場所を譲る子もいれば、「今日もFace FCが自分の顔を認識している」と楽しむ子もいます。わたしたち教員としては主体的に測定してもらうことが主たる目的ですので、Face FCが楽しい道具になるのは面白い点でした。

今野:初等科の児童の皆さまにも抵抗なく受け入れていただいているとのことで、大変興味深いです。顔認証について、Face FCが高い識別能力を持っている点は他社との差別化のひとつです。

今後の展望~ICカードとの連携で利便性と安全性を向上させたい

茂木:初等科では、児童の登校時に個々人のICカードを出入り口の靴箱横にあるカードリーダーにタッチしてもらい、登校確認も実施しています。カードリーダーがICカードを認識すると、そのICカードの児童の保護者にメールで通知が飛ぶような仕組みです。情報科主任の長田を中心に、わたしたち教員がシステムをデザインしています。今後は、このような仕組みのなかにFace FCを連携させ、登校確認と検温を1回で済ませたり、担任が登校時の検温を忘れていないか教員のタブレット端末から確認したり、といったことができたらよいと考えているのですが、そういった連携は可能ですか?

今野:有難うございます。はい、HTTP通信という方法でFace FCとの連携が可能です。

茂木:わかりました。簡単に連携できるとは思わなかったので、本日お話ができて良かったです。今後実装の可能性を検討したいと思います。

E&R柴田、今野:茂木先生、本日はお時間をいただき有難うございました。これからも、光塩女子学院様の安心・安全な学習環境づくりを全力でサポートしてまいります。今後ともよろしくお願い申し上げます!

茂木:本日はありがとうございました。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

光塩女子学院初等科様の取り組み

光塩女子学院初等科

光塩女子学院初等科様の取り組みの一例は、こちらの動画でもご覧いただけます。

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取材協力

◆ 光塩女子学院初等科

光塩女子学院は昭和6年(1931年)に設立され、幼稚園から高等学校までがある。初等科は昭和22年(1947年)に東京都杉並区の高円寺に設立された女子校で、カトリックの価値観を柱とした教育を通して、人を大切にする人を育てることをミッションとしています。

光塩女子学院初等科公式サイト 
https://shotouka.koen-ejh.ed.jp/

◆ 株式会社E&R (Face FC正規販売代理店)

医療機関及び介護施設等が医療用機器・器具(内視鏡システム等)、医薬品、医薬部外品、介護用機器等を共同購入するためのコンサルティング業務を行う会社です。ITフィールドに医療業界で培った長年の経験と実績を生かして、内視鏡システム、顔認証システム等の先進的な製品・テクノロジーをご提供致します。

株式会社E&R  
https://www.eandrjp.com/

取材構成・執筆

株式会社データスコープ

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