日本国内初の矯正施設への非接触型生体センサー導入事例
2022年3月25日、株式会社データスコープ(東京都中央区、代表取締役:内田次郎。以下、「D-Scope」)および株式会社システムジャパン(東京都中央区、代表取締役:七里芳輝。以下、「システムジャパン」)は非接触バイタルセンサー「レガーメ」を令和3年度千葉刑務所非接触型生体センサー整備事業として千葉刑務所の収容室4部屋に設置し、運用を開始した。
本件の入札にあたっては、刑務所等をはじめとして各官庁等へのセキュリティ関連システム導入実績の豊富なオーテック電子株式会社(東京都千代田区、代表取締役:上原英明)がプライムコントラクター(施工管理含む)となり、入札前事前評価試験合格を経て、落札に至った。日本国内の矯正施設にて、非接触型生体センサーを導入した最初の事例となる。
千葉刑務所施設外観ならびに非接触バイタルセンサーシステム構成イメージ
これまで収容された被収容者の健康管理は、ネットワークカメラによる監視卓室からの映像での確認や職員による目視の確認や直接の声がけとなっていた。映像のみの確認は被収容者の睡眠時など動きが少ないときは異常がわかりづらく、職員による直接の声がけや目視には施設の広さや職員数の観点から物理的な限界があった。
そこで、非接触バイタルセンサー「レガーメ」ならびに管理アプリケーションを活用することで、監視卓室にてネットワークカメラの映像と合わせて呼吸数・脈拍といったバイタルデータの確認ができるとともに、バイタルデータが設定した閾値から乖離があった際に警告・警報を出すことで、異常があった際に迅速に対応することが可能となる。
これにより限られた人員にて、効率的・機械的に被収容者の容態変化を監視できるようになった。
また、現場のニーズヒアリングから移動設置型センサーの提案を行い、現在試験運用中となっている。
システムジャパンが開発した、非接触型マイクロ波バイタルセンサー。同センサーは、総務省プログラムSCOPEにおける採用実績や、東京都の地域未来投資促進法に基づく地域経済牽引事業計画の承認取得(2020年)、医学書院(2019年)や文光堂(2019年)発行書籍において紹介実績を有する。安全な周波数帯を用いたドップラーセンサー内蔵で、脈拍・呼吸数・体動を検知。各台に付属するミニモニターで検知状況を即時確認できるほか、集合管理アプリケーション(Windows版)でセンサー複数台を一括モニタリングし、特定の閾値を超えた場合にアラートで通知する機能を装備。センサーの大きさは175mm(幅)×125mm(奥行)×25mm(高さ)で、ベッドヘッドやベッドマットレス下および天井に設置して使用する。
センサーとミニモニターがセット
スマートフォンによる確認やPC一括管理が可能
2015年に創業した、IoTセンサーおよびRFIDシステムの設計開発を行う企業。
非接触型マイクロ波センサーは独自のアルゴリズムで振動の中でも呼吸、脈拍が取れる技術を確立。またRFIDではHF帯の特殊アンテナの技術を持っている。現在、国立大学法人東京大学とも共同開発を行なっている。
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1963年6月設立された、各種セキュリティセンサーの開発も手掛けるセキュリティインテグレーター。(警備会社のセコム株式会社のグループ企業)
【営業品目】
・屋外用高度セキュリティシステム
・特殊用途向け屋内外セキュリティシステム
・産業用セキュリティシステム
・防犯・出入管理システム
・セキュリティシステムのコンサルタント業務(立案・設計)
・各種セキュリティシステムの保守・管理業務
・電気工事・電気通信工事・機器据付工事の計画・設計・施工管理
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